この事業は、心の病にスポットを当て、国境、時代を超えた心の病がもたらす表現衝動の作品を2会場にわたり展示し、心の闇が照らしだす人間が持っている膨大な表現のエネルギーを作品の中に凝縮させた作品を2会場に展示する。
ジャン・デュビュッフェの誉れ高い、アール・ブリュットの代表ともいえるアロイーズとアジアの片隅に隠れていた5名作家、それぞれが織り成す作品には、心の病がゆえに焙り出された表現衝動を2か所の会場に解き放つ。
ボーダレス・アートミュージアムNO-MAでは「アロイーズ 私の愛は蝶のように飛び去った・・・」と題し、アロイーズの世界未発表作品など40点余りを展示する。旧吉田邸では、「目覚めぬ夢〜日韓のアール・ブリュッとたち〜」と題し、5名の作家の作品を展示する。
またこの期間に、近隣の子どもたちを対象としたワークショップ、ギャラリートークをはじめ、ジャクリーヌ氏の基調講演などを開催し、展示とともにアール・ブリュットの世界を堪能することができる。
・会期
2009年2月3日(火)〜3月29日(日)
・休館日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館)
・開館時間
10:00〜17:00
・開館時間
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(近江八幡市永原町上16)
旧吉田邸(近江八幡市多賀町758)
会場1 ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
「アロイーズ 私の愛は、蝶のように飛び去った・・・」
「私の愛は蝶のように飛び去った・・・」これは、アロイーズ自身が絵の中に書いた文章であり、姿を変貌させて美しい羽を広げる蝶を「再生の象徴」としたものです。
アロイーズ(1886−1918)は31歳で統合失調症を病み、46年間に及ぶ精神病院での入院生活で膨大な作品を残しました。高い教養を持っていたアロイーズは、オペラの場面や錬金術などの知識を自分なりに融合させ、独自の世界を描き創造しました。「アール・ブリュット」の概念を発案した画家ジャン・デュビュッフェは早くから彼女の芸術に情熱的な関心を寄せ、主要な作家としてアール・ブリュットコレクションに作品を加えました。以来、アロイーズの芸術は人々を魅了し国際的なスケールへと広がっています。
今展は、スイス・アロイーズ財団の協力により、初期から晩年に至るアロイーズ作品を一望にすることが出来る大変貴重な展覧会となっています。
色鮮やかな作品群は、まさに蝶のように華やかに舞い、アロイーズの再生を物語ります。
この展覧会は表現のあり方についての問いを私たちに投げかけ、芸術の概念に衝撃を与えることでしょう。
終了しました。多数のご来場ありがとうございました。
・開催期間
平成20年10月4日(土)〜12月7日(日) 計56日間
*月曜日休館(但し、祝祭日は開館し、翌日は閉館)
・開催時間
午前10時〜午後5時
*11月21日金曜日のみ夜間開館・午後8時まで)
・観覧料
(2会場共通)一般500円 高大生450円 中学生以下無料
・内容
2人の表現者を「記憶」というテーマのもとにコラボレーションさせ、その両者の作品のすきまに立ち上がって来る鑑賞者自身の記憶のイマジネーションをまさぐっていく。
3組の作家たちの「記憶」作品のコラボレーションに出合っていただき、その出合いから触発された鑑賞者自身の中にある記憶としての「何か」をたぐり寄せながら、古い屋敷での時間をゆっくりとお過ごしいただくという企画である。
・開催場所と出展作家
第1会場 ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(旧野間邸・近江八幡市永原町上16)
植田正治(写真家) と 三橋精樹(鉛筆画) のコラボレーション
木下晋(鉛筆画) と 吉澤健(記憶ノート) のコラボレーション
鈴木治(陶芸) と 舛次崇(パステル画) のコラボレーション
第2会場 旧吉田邸(近江八幡市多賀町758)
日比野克彦(絵画・立体) と 佐久田祐一(貼り絵) と 高橋和彦(ペン画) のコラボレーション
終了しました。多数のご来場ありがとうございました。
・日時
平成20年11月16日(日) 10:00〜17:00
・会場
栗東芸術文化会館さきら大ホール、中ホール、小ホール
・内容
小ホールでは一般の人たちを含めたくさんの人たちに体験してもらえる「踊りと音楽の体験ワークショップ」を開催する。
中ホールでは、これまでの音楽祭や表現活動ワークショップを通して、積み重ねてきた成果を素材に、舞台作品として完成させることを目指す。
大ホールでは、ワークショップ参加者以外の方にも出演いただき、一般の参加者とコラボレーションすることや、合唱曲の選曲、編曲を工夫することにより、音楽的表現をさらに高めた舞台表現の場となることを目標に取り組む。