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バリアフリー映画祭上映作品

劇映画『THE CODE/暗号』

劇映画『THE CODE/暗号』
監督:林海象
出演:尾上菊之助、稲森いずみ、宍戸錠、松方弘樹ほか
THE CODEプロジェクト/2008/2時間4分
*第21回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門正式出品
第8回光州国際映画祭オープニング招待作品
*2009年初夏、日活配給にて全国ロードショー。
○創立60年の格式ある探偵事務所「探偵事務所5」。優秀かつ個性的な探偵たちが集まる中でも“探偵507”は暗号解読において天才的な才能を持っている。そんな彼が中国のとある人物から依頼を受けたのは、これまで見たこともない配列パターンで構成された暗号の解読だった。一瞬にしてその複雑な暗号に魅了された507はすぐさま上海へ。そこで彼を待ち受けていたのは、青龍率いる上海マフィア、追われ身の美しい歌姫・美蘭、敵か味方かわからない情報屋、そして謎の狙撃手。この危険な任務に没頭していく507は徐々に真相へと近づき、そこには哀しき真実が待ち受けていた…。

劇映画『ぐるりのこと。』

劇映画『ぐるりのこと。』
監督:橋口亮輔
出演:木村多江、リリー・フランキーほか
『ぐるりのこと。』プロデューサーズ/2008/2時間20分
*文化庁助成映画
*第32回山路ふみ子映画賞
第33回報知映画賞・最優秀監督賞
第32回日本アカデミー賞・主演女優賞(木村多江)
*現在、全国ロングラン上映中。
○翔子は夫のカナオとともに、子供を身籠った幸せを噛みしめていた。しかし、そんなどこにでもいるふたりを突如として襲う悲劇──初めての子供の死をきっかけに、翔子は精神の均衡を少しずつ崩していく。うつになっていく翔子と、彼女を全身で受け止めようとするカナオ。困難に直面しながら、一つずつ一緒に乗り越えていくふたりの10年にわたる軌跡を、どこまでもやさしく、ときに笑いをまじえながら感動的に描きだす。人はひとりでは無力だ。しかし、誰かとつながることで希望を持てる。決して離れることのないふたりの絆を通じて、そんな希望のありかを浮き彫りにする。法廷画家のカナオが目にする90年代のさまざまな犯罪・事件を織り込みながら、苦しみを乗り越えて生きる人間の姿をあたたかく照らしだしていく。

劇映画『絵の中のぼくの村』

劇映画『絵の中のぼくの村』
監督:東 陽一
出演:松山慶吾、松山翔吾、原田美枝子、長塚京三ほか
シグロ/1996/1時間52分
*第46回ベルリン国際映画祭銀熊賞
第23回ゲント・フランダース国際映画祭グランプリ
第16回アミアン国際映画祭グランプリ ほか受賞多数。
○原作は、絵本作家である田島征三の自伝的エッセイ「絵の中のぼくの村」(くもん出版刊)。ふたごの兄・征彦もまた絵本作家。 二人が“生涯で一番大切で楽しい想い出”と語る、高知での少年時代のエピソードに、原作にはなかった三人の老婆や伝説の妖怪を登場させ、物語をいっそうファンタジックなものにしている。
1996年度第46回のベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞。日本映画としては9年ぶりの受賞となった。感受性豊かな少年期を独創的な視点で描き“静かなユーモアと深い叡智”を湛えた作品として高く評価された。

アニメーション映画『猫の恩返し』アニメーション映画『猫の恩返し』
監督:森田宏幸
声の出演:池脇千鶴、袴田吉彦、丹波哲郎ほか
スタジオジブリ/2002/1時間15分
*第7回アニメーション神戸 作品賞・劇場部門
第6回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 優秀賞
第20回ゴールデングロス賞 日本映画部門 最優秀金賞
○ごく普通の女子高校生・ハルは、ある日、トラックにひかれそうになった1匹の猫を助ける。実はその猫は「猫の国」の王子・ルーンだった。猫の国の王・猫王はハルに使者を送り、お礼として猫の国へ招待し王子の妃として迎えたいとハルに伝える。最近、憧れの男の子に付き合っている子がいることが分かるなど、いいことがなかったハルはふと「猫の国もいいかも…」と思い、誤解が生まれて結局猫の国へと連れて行かれてしまう。盛大な歓迎を受け、少し気持ちが揺れるハル。と、そこへハルを助けに猫の男爵バロンが現れるのだった。

ドキュメンタリー映画『花はどこへいった』

ドキュメンタリー映画『花はどこへいった』
監督:坂田雅子
シグロ/2007/1時間11分/DV
*アース・ビジョン第17回地球環境映画祭・環境映像部門入賞
*第26回国際環境映画祭・審査員特別賞受賞
*2008年岩波ホールにて公開後、現在も全国公開中。

○フォト・ジャーナリストだった夫のグレッグ・デイビスを肝臓がんで亡くした坂田雅子監督は、喪失感とともに「なぜこんなにも突然に亡くならなければならなかったのか」という疑問を持つ。米軍兵士としてベトナム戦争に送られた過去をもつ夫・グレッグの死について、友人から当時浴びた枯葉剤が原因ではないかと示唆された彼女は、夫への追憶と枯葉剤への疑問からベトナムへ行くことを決意する。ベトナムでの枯葉剤被害の子どもたちやその家族との出会いから、これからを生き続ける力を与えられた坂田監督は、夫のグレッグが仕事を通じて伝えようとしていた、反戦や平和への意思にあらためて気づかされるのだった。

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