挨拶

厚生労働大臣挨拶

本日ここに第8回全国障害者芸術・文化祭滋賀大会が開催されるに当たり、一言御挨拶を申し上げます。

この大会は、障害のある方々が芸術・文化活動を通じて自己を表現し、生活を豊かにするとともに、国民の障害への理解と認識を深め、障害者の自立と社会参加の促進に寄与することを目的に開催されるものです。

滋賀県におかれては、これまで障害のある方もない方も共に日頃の音楽文化活動を発表する会などのボーダレスな芸術・文化活動に取り組んでこられたところですが、今大会においては、そうしたものを生かしながら、一年を通して県内全域で各種イベントが展開されます。滋賀県から全国に「障害」の枠にとらわれない人間本来の持つ共通普遍的な表現の力が発信されることを心から願っております。

近年、障害のある方々の芸術・文化活動への取り組みは多方面にわたり、才能と感性あふれる、様々な作品や活動がマスコミ等に紹介されるとともに、全国各地で展覧会が開催されるなど、注目を集めております。

芸術・文化活動は障害のある方々のよろこびや自信につながるとともに、自立や社会参加を促進し、生活をより豊かにするものであります。厚生労働省としても、こうした活動について、その魅力やすばらしさを多くの方々に発信してまいりたいと考え、その振興に、より一層取り組んでまいりますので、引き続き、御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。

最後に、本大会の開催に御尽力いただきました滋賀県をはじめとする関係者の皆様、多くの御協力をいただきましたNHK大津放送局、そして、大会を様々な面で支えていただいているボランティアの皆様方に対し、心から感謝申し上げますとともに、本大会の成功を祈念いたしまして私の挨拶とさせていただきます。 

平成二十年五月二十四日

厚生労働大臣  舛添 要一